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アンカー 1
Cacti
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2024年9月1日(日)~9月10 日(火)

朝夕、感じませんか?   秋の入り口。

「秋の日はつるべ落とし」って、若い方には馴染みが薄いことわざかもしれません。そろそろ席を移ろうかと外に目をやると、「えっ、こんなに暗くなってたの?」と地球はやはり動いてるんだねーと、感心するのも、この時季、いつものことですね。

>> PM4 : 00    ガーデンテラス <<

どんな自分になるか?は、遊びゴコロ。

❝ 「紫外線にはサングラスが必需品ですね」という風潮になってくれたおかげで、そんなに気兼ねなく愛用することができるようになりましてね・・と、その方は振りむかれた。団塊の世代としては共感できる。学生時代からサングラスには異常なまでに興味を持っていた。そのちょったしたことで、異空間にスライドできてしまうという錯覚にも似たときめきがある。このところ薄めの色が違和感なく使われ始めたせいか、公の場でも、戸惑うこともなくなった。さて、この秋には、私の中にどんな人物を取り込むことにしようかと、思案したりするのも楽しい。❞

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2024年9月11日(水)~9月20 日(金)

普通って、美しい仕草かもしれない。

いくら暑い日が続いているとはいえ、「おや?秋の入り口?」という風を感じるようになりました。夏が後ろ姿を見せる頃から、「情緒」という言葉が身にしみる季節が始まります。心がうごく日本語を聞きたいナ、読みたいナの日本の秋です。

>> PM 9 : 00    ゲストルーム <<

ズルイなー。その演出は。

❝ 中秋の名月。平安貴族は池に映る月を鑑賞していたと、ある本で読んでいた時、その呼び出しがあった。このところ連絡をとり損なっている方からのお誘い。ぬめるようなレザージャケットを素肌にはおられたお方。3年ばかり生まれたままの素肌に戻すために、お手入れに気をつかわれていた話を聞いた。現代に突然現れた峰不二子は「知らなかったでしょ、私、こんなに白いんだよ」と見せつけられた。あの頃は、こんがり肌のダイビング仲間で、他のシーズンを知らないで今日まできた。池に映る月より、その時間は輝いていた。❞

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2024年9月21日(土)~9月30 日(月)

ページをめくる。その期待感と少しの不安。

9月の下旬は、後ろ姿がよく似合う。上旬・中旬と、時々は振り返っていた季節の表情も、この時季になると迷いも消えるのか、躊躇という言葉を脱ぎ捨ててしまう。でも、一瞬、踵をかえす素ぶりを見かけもするが、そんな時、声をかけないのが礼儀。

>> PM 10 : 00    バー <<

匂いは、すべてを甦らせる。

❝ 「匂いは香りを凌駕する」夏が後ろ姿をみせ、秋がこちらの機嫌を伺うために街角に斜光を投げかける頃のいつもの行事。女の気持ちを詩った「最後のネクタイ」というのがありますが、その心境を再現する時間が今日なのです。お供には香りも抜けてしまった葉巻が一本。あの人の忘れもの。風がそよいでも何も伝わってはこないけど、灰皿に座らせるだけで、あの日が甦るのです。香りは何もなくなった今、目の前の風景からは、あの頃のことが匂ってくるって不思議ですねと、その方はバーで語りはじめました。❞

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2024年9月のとあるある日

9月の微熱のある風景【そよぐ】

振動させる、震わせるが語源であろうから、男女の間のそよぐについては、心の中の内壁が何かの影響を受け、微かに揺れ動く状態と思われる。乾いた音か、湿った音かに差はみかけられるが・・。

>> 9月のとあるある日 <<

【 そよぐ 】 そよそよと音をたてる。わずかに揺れ動く。

❝ 文字を連ねているとき、ピタッと動きが止まるときがある。それを「気分がそよいだナ」と、その現象に従うことにしている。心が動いたときには、次の動作がすぐ始まるくせに、そよいだが最後、ヨットは洋上で、行き先を見失った一枚の木の葉。

男のそよぐは、アゴを少しあげ、視線は閉じられる。3秒の静止が次に続く。

女のそよぐは、アゴを右下に傾け、視線も同時にゆっくり流される。❞

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