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アンカー 1
Cacti
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2024年6月1日(土)~6月10日(月)

潤むって、気持ちの栄養素。

季節のうちで梅雨どきのこの時季がいちばん好きという人を知っている。雨のヴェールが私を包んでくれて、誰の視線からも私の心を隠すことができるから・・・と聞いた。秒針が刻む機械的な音はキライだけど、雨音と湿った匂いでキモチが潤んでくると、言ってた方も知っている。

>> PM 9 : 00   ゲストルーム <<

あとは、のぼるだけだから。

❝ 6月は季節の谷間のとき。あのことは思いどおりに進んでいるが、あの人とはそろそろかなーとか、自分の通りこしてきた緩やかなのぼり坂や越えなければいけなかった小さな丘を振りかえり、化粧を変えてみようかナーと一人の時間にひたる時とも言える。とは言え、あんなに優しい人になりたいと年の初めに思い、この一年をスタートしたはずなのに、こんな些細なことで心が乱れるなんて・・・とうなだれてみたり、まるで、やしきたかじんさんの唄に出てくる女の人みたいだナと、流れてくる唄に背中を押してもらってると、その方は、こちらを振りかえった。❞

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2024年6月11日(火)~6月20日(木)

出逢いから始まる物語。

「紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘」正岡子規の句ですが、日々花弁の色味が変化する紫陽花の様子と人の心を重ねて表現した有名な一句。その上、この月は温度と湿度の関係で、人の心が潤んでくるようです。ホテルでは、あちらこちらで物語が生まれたり、消えてみたりの・・・。

>> PM8 : 00     バーカウンター <<

決めるって、納得できたからなんです。

❝ 「もう一度、やりなおそう・・・と、あの人は言ってるんだけど」と話しかけられた。ジューンブライドの花嫁はしあわせになると言われているらしいが、この物語はそうでもないらしい。「今から全部、今日からすべて、思い出に変わる。そんな歌詞があるのご存知?」とも聞かれた。私の頭の中では泣くようにギターの旋律が追いかけた。左手薬指の指輪をもてあそんでいたそのお方、逡巡が駆けめぐっているように感じた。そのあと、指輪が宙を舞った。ある物語が終わり、新しい物語の幕があがった時なのだろうか。❞

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2024年6月21日(金)~6月30日(日)

内側を掘ることで、見えてくる。

紫外線を気にしないではいられない6月の盛りです。いつまでたっても若くみられたいというカワイイ欲はなくならないもので、いやこの欲があるからこそ、もう少し勉強することがあるナーとか、哲学って面白いナーとか、他人から見れば何故、そこまで・・・ということまでに、走りまわっています。

>> PM6 : 00     ラウンジ <<

小さな見栄は可愛くもある。

❝ 「内緒にしておいてくれる?」と微笑された。あるちょっとしたパーティーに顔を出し、目が合った途端にドレスアップした方から言われた言葉。ご一緒の男性から「ダーツを少しやりたいから見ていてよ」と言われたらしい。その男性からのお誘いで、この場所にいらっしゃるんだとか。世間にはよくあることで自分はこんな遊びもちょっとできるクチでねと、幼い見栄を張りたがったらしいけど。「今夜の的はワタシのはずなのにネ」と追加された。「内緒に・・・」って、あるダーツ競技のタイトルホルダーのことなのか?お仕事が心理カウンセラーのことなのか?❞

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2024年6月のとあるある日

6月の微熱のある風景【 嘘 】

外に対するもの、内に向けてのものの2種類がある。自分に対する嘘は迷ってはいるが、この方向でいいのでは?の方向に気分をたかめるために用いられる場合がほとんどだから、ポパイのホウレン草にも似ている。(  チョットフルイナ )

>> 6月のとあるある日 <<

【嘘】本当でないことを相手が信じるように伝えるコトバ。事実に反する事柄。

❝ 午後3時過ぎにたまに見かけることが多いのが、それもロビーのソファーに深く座られたお二人の間に、言葉にならない嘘が顔をだす。にんげんだから、なのでしょうね。お互いの想像の翼が違う方向に羽ばたいてしまうことはよくあることですものね。

男の嘘は、嫌いなのに好きだという。( ある目的のために )

女の嘘は、好きなのに嫌いだという。( 目的もなく、たしなみとして )❞

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