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アンカー 1
Cacti

2019年 12/31( 月 )〜1/6 ( 日 ) 

一年に感謝し、この一年を望む。

ゆく年くる年をホテルで迎えられることって、そうざらにはないと思います。この一年を振り返り、新しく始まる、これからの一年に想いを抱く。ホテル内ですれちがう人々の表情も輝いています。

>> PM11: 00    ヴァンケットルーム <<

新しい年には、新しい予感。

❝ 初めて参加した取引先のカウントダウンパーティーで、突然声をかけられた。曖昧な記憶をたぐりよせる。何度かエレベーターですれ違っただけの彼だと気づく。初めて見る笑顔が目に飛び込み、心細く佇んでいた気持が軽くなるのを感じた。あと数分で去りゆく年と、希望にあふれた年が交差する。

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2019年 1/7 ( 月 )〜 1/13 ( 日 ) 

夢と希望は、輝くための原石です。

年が明け、一週目を過ぎると、ホテルでも今年の抱負を胸に、お客様の笑顔にもどこか、引きしまった表情が、見受けられます。とは言え、まだお正月の名残りもあり、「新しい年」がウォーミングアップをしている時期かもしれません。

>> PM10 : 00    ゲストルーム<<

この非日常が、私の背中を押してくれる。

❝ 日常から解放されるこの場所に足を運ぶと、なぜか自分を振り返る。濃いルージュを唇にのせ、むやみに大人びて自分を守っていた20代。迷いながらも確かなものを探した30代。多くのものを受け止め、悩みながら向き合ってきた40代。年を重ねる旅に、また出かけよう。

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2019年   1/14 ( 月 )〜1/20 ( 日 ) 

ゲストとホテルの物語が動き出す。

この週になると、ビジネスでホテルを利用されるお客様の間には、全くと言っていい程、年明けの華やいだ空気はなくなり、ロビーにはいつもの軽快な足音が響きはじめます。ホテルもお客様も覚醒の時を迎えます。

>> PM3 : 00   ロビー <<

流儀には、その人となりが表れる。

❝ ネクタイで印象を変える。気持が切り替わるこの瞬間が好きだ。スーツと同系色でバランスをとり、気負うことのないスタイルで取引にのぞむ。当たり前のことを、いつも以上に時間をかけて自分と向き合う。そして、背筋を整える。勝負にのぞむ私なりの流儀だ。

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2019年  1/21( 月 )〜1/27( 日 ) 

ホテルのバーでは私小説がよく似合う。

ホテルのバーにも、暮れからお正月にかけての華やぎも落ちつき、一応の潤滑油が行き届いたのか、スムーズな動きが見られる様になりました。女と男がいて、優しい時間が流れ、落ちついた会話があり、グラスの乱反射も、見事です。

>> PM9: 00    バーカウンター <<

おもいは共振が起きて、共鳴する。

❝ ホテルのバーで気取っているのは私だけではない。と、カウンター席で隣を垣間みる。男は、お酒とタバコと腕時計で主張する。女は、お酒と宝石と香水といったところかしら。シャンパンの泡が消えるころ、身につけた香りを味方につけ自分に酔いしれてみる。週末は、様々なおもいがひしめきあう。

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2019年   1/28 ( 月 )〜2/3 ( 日 ) 

澄んだ空気に、笑顔がはじけます。

空気も澄みわたり、遠くのものも、はっきりと見渡せる様になる1月末から2月初旬のこの時期、寒さも厳しさを増してきます。しかし、ホテルのまわりでは、お客様の笑顔の数だけ暖かさも増える冬ホテルです。

>> PM4 : 00    ヴァンケットルーム <<

嫁ぐ人の視線の先には、透明な明日。

❝ 妹のそばへ近づく。結婚式を終えた彼女は、張りつめた空気を脱ぎ、控え室でひとり、窓の外を眺めていた。ほっそりとした指でなぞった先に、春がやってくるまで多くの月日を数える真っ白な世界が見える。見知らぬ土地へ嫁ぐ不安をかかえている儚げな妹と雪の花が重なった。

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