2018年 5/28(月)〜6/3(日)
季節の風にドレスも揺れる。
ジューンブライドともいわれる様に、この季節になると、ウェディング以外にも、たくさんのパーティーが催される。 季節の風が、そうさせるのか、華やいだ雰囲気がホテル中に漂い始める。
>> PM 4 : 00 ヴァンケットルーム <<
凛とした背中は、全てを語る。
❝ あるパーテイーの席で、ひときわ目を引く女性がいた。トレーの上のワインをこぼさない様に、その女性に近づき、グラスを差し出した。この季節の女性は、肌の露出も多くなるが、その中でも彼女の良く手入れされた背中から首筋には、目を奪われてしまう。大人の女性は、どこから見てもぬかりない。❞

2018年 6/4(月)〜6/10(日)
関係を考えたくなる季節。
初夏というには未だ早く、6月の始まりは、 一年のうちで、季節と季節の谷間にあたり、物静かな時間が動き出す。 人々もなぜか人との関係を持ちたくなり、 新しい出会いを求めがちな季節が始まる。
>> PM 7 : 00 ラウンジ <<
一瞬で視線は絡み合う。
❝ 冬は、人が恋しくなるというけれど、私は夏に人が恋しくなる。軽い気持ちで出会いを求めてお見合いパーティーに参加した。 気になる人を見つけたが、自分からは決して誘わない。このシャンパンを飲み干した頃、 彼が近づいてくる自信がある。 絡んだ視線に秋波を感じたばかりだから。❞

2018年 6/11(月)〜6/17(日)
仕草に大人の色気が漂う。
6月のロビーでは、時間の流れが人それぞれに違い、落ち着いた時間が、積み重ねられていく。梅雨の予報が始まる頃には、ホテル全体の湿度も上がり、大人の人々の各人各様の時間が繰りひろげられ る。
>> PM 3 : 00 ロビー <<
「 間 」のとり方で、その人が分かる。
❝ たばこを燻らすことで、会話の間をとっていたものを、近頃では、サングラスで間をとるようになってきた。眼鏡をはずしながら、一瞬眩しい表情をつくる。ロビーで新聞に目を通す時、この仕草が出ると、いつものペースだなと感じ、安心したりもする。 この「間」こそが、私を引きつけて離さない彼の武器。❞

2018年 6/18(月)〜6/24(日)
スタッフの足どりが空気を変える。
梅雨真っ盛りのこの時期には、ホテルの空気にも幾分の倦怠感が漂い始める。 その空気をシェイクして、温度と湿度をリセットし続けていくのが、ホテルで働くスタッ フの役目であり、一挙手一投足に表れる。
>> PM 7 : 00 バックヤード <<
スタッフだってONとOFFが大切。
❝ この季節のホテルは、空気の入れ換えを絶えずやっていないと空気が澱む。それは私たちスタッフの口角のあげ方や姿勢で解決できる。一日の終わり、私へのリフレッシュタイムがやって来た。私の中に溜った空気も入れ換えてやらなければと、帰り支度中に考えた。「さて、今日はどこのモヒートにしようかな?」❞

2018年 6/25(月)〜7/1(日)
6月の花嫁は幸福になれる。
ジューンブライドのいわれは、数種類あるが、日本の場合は、梅雨対策としてが大きな原因。最近では、空調機器も整い、オールシーズンでが普通だが、幸福のジューンブライド神話は、根強く残っているようだ。
>> AM 10 : 00 テラス <<
さりげなさが心に届いた。
❝ 今日は結婚記念日。10年前にこのホテルで結婚式を挙げた。6月の結婚は幸せな生涯が送れるというジューンブライドに憧れていた私。10年間の間には、いろいろなことがあったけれど、今日、こうして10年前にはめてもらった指に、「これからもヨロシク・・・」と、新たな未来が、リセットされた。❞